言葉をもみほぐす

言葉をもみほぐす
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民俗学・歴史学という各々の専門分野からの越境を厭わず、知力をふり絞り、引き裂かれながら現実に向き合う二人。同時代を生きてあることの歓びを感じながら、言葉を揉み、解し、思索を交わした、二〇一九年から二〇年にかけての往復書簡を、銀板写真(ダゲレオタイプ)とともに書籍化。この期に及んでなおも言葉の力を信じて。
藤原辰史
 それでもなお言葉の力を
 標準語との距離感について
 土壌と人間
 引き裂かれつづける
 泥の歴史学
 あとには戻れないならば
 こぼれるということ
 もののけのたぐい
 次の世代、子孫のために
 あとがきにかえてーー「言の葉」と「言の場」 
 
赤坂憲雄
 深い海の底から
 俺の人生を聞きにきたのか
 汚れた土のゆくえ
 異形の場所からモノへ
 傷を記憶すること
 見えない政治に抗うために
 原発とキツネが対峙するとき
 それはだれのものか、と問う声がする
 撤退の時代だから、そこに駒を置く
 あとがきにかえてーーあやしいものたちの連帯のために

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