出発点

出発点
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夏の強い陽ざしのあたる庭。暗い部屋で泣く大人たち。学校で配られる真新しい教科書『民主主義』。敗戦直後の子供の記憶とともに出発し、憲法を自らのモラルとして選びとった著者が、現在に連なる「われらの時代」を鮮やかに描く。私小説論、絵画論、駅売店員へのルポなども含む、小説と相補う想像的営為であった批評活動の原点。
 1
戦後世代のイメージ

 2
強権に確執をかもす志
ぼく自身のなかの戦争
戦後世代と憲法
憲法についての個人的な体験(講演)

 3
私小説について
戦後文学をどう受けとめたか
反逆的なモラリスト=ノーマン・メイラー
飢えて死ぬ子供の前で文学は有効か?

 4
われらの性の世界
『われらの時代』とぼく自身
現代文学と性

 5
独立十年の縮図ーー内灘
失業に悩む旧軍港ーー呉
今日の軍港ーー横須賀
プラットフォームの娘たちーー鉄道弘済会
アジア・アフリカ 人間の会議ーーAA作家会議東京大会
未来につながる教室ーー群馬県島小学校
少年たちの非行のエネルギーは抹殺されるべきものか?--少年非行問題

 6
今日のクラナッハ
裸体の栄光と悲惨
ここにヘンリー・ミラーがいる
危険の感覚
日本に愛想づかしする権利

未来へ向けて回想するーー自己解釈(一)
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