ヒロシマの光

ヒロシマの光
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二十八歳の著者の「個人的な体験」は、広島の経験により人間全体へとひらかれる。被爆者たちの悲惨と威厳に満ちた姿、医師たちの屈服を知らない献身──真に広島的なる人々の生き方を記録し、核時代を生き延びうる希望の微光を示す。被爆者援護法の請願運動の報告、七〇年の訪問記、原民喜論など『ヒロシマ・ノート』のその後も収載。
 1
ヒロシマ・ノート
 プロローグ 広島へ……
 広島への最初の旅
 広島再訪
 モラリストの広島
 人間の威厳について
 屈伏しない人々
 ひとりの正統的な人間
 広島へのさまざまな旅
 エピローグ 広島から……

 2
被爆者の自己救済行動
原民喜を記念する(講演)
原民喜と若い人々との橋のために
『原爆体験記』を読む
なにを記憶し、記憶しつづけるべきか?
原爆後の日本人の自己確認

 3
核基地に生きる日本人ーー沖縄の核基地と被爆者たち
あらためて、それが人間であることと……
一九四五年夏に「明日」を見る
敗戦経験と状況七一

 4
核時代の『三酔人経綸問答』
核時代のエラスムス

未来へ向けて回想するーー自己解釈(二)