仰臥漫録

仰臥漫録
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「子規は死ぬ時に糸瓜の句を詠んで死んだ男である」。畏友の死について漱石はそう書いた。病の床から見える糸瓜棚。子規はその風情に己を重ね、昵懇の想いを寄せる。子規が死の直前まで折々に書きとめた日録。喜怒哀楽を筆に込め、命旦夕に迫る心境が誇張も虚飾もなく綴られる。直筆の素描画を天然色で掲載する改版/カラー版。
仰臥漫録
仰臥漫録二

解説……(復本一郎)