朧の花嫁(1)

朧の花嫁(1)
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●○●大人気コミカライズ原作、待望の書籍化●○●
 大正時代の函館。旧華族の清子は顔の痣により冷遇されて育った。そんな彼女は、金のため顔も知らぬ実業家に嫁ぐように命じられる。
 清子が出向いた屋敷には、商才あふれる美貌の青年・朔弥がいた。しかし彼の目は不自由になりつつあり、これまでの縁談への苛立ちから彼女を拒絶。それでも清子は真摯に接し、朔弥も、その育ちゆえに真心で人を見る彼女に心惹かれ、互いにかけがえない存在に。
 だが、痣を知った岩倉本家は彼女を追い出そうとしてーー。彼と生きるため、清子はその人柄と聡明さで懸命に試練に向き合い……?

●○●登場人物●○●
伊知地清子(いちじ・きよこ)
名家の娘だが、痣のせいで蔑まれてきた。人の真心を見る聡明さがあり、時に朔弥も驚く洞察力を発揮する。

岩倉朔弥(いわくら・さくや)
長身で圧倒的な商才をもつ美貌の青年。だが目が不自由で少々ひねくれ者。清子に惹かれ……。
一 白い空気

二 彼女の理由

三 かりそめの婚約

四 岩倉上屋敷

五 梅の花が咲いている

六 函館夜会

七 こぼれそうな愛

八 割れた鏡

九 風に唄えば

十 気持ちはダイヤモンド

十一 すてきな贈り物