濱地健三郎の呪える事件簿(3)
JR新宿南口に「濱地探偵事務所」はある。年齢不詳でダンディ、美術品への造詣が深い探偵は、幽霊を視る能力を持っている。幼いころ漫画家になりたかったという助手の志摩ユリエは、その絵心を生かして、心霊探偵が視たモノを絵に描きとめるのも大切な仕事だ。ここには、奇妙な現象に悩まされる依頼人だけでなく、警視庁捜査一課の辣腕警部も秘密裡に足を運び、濱地の推理を頼みにしているのだ。リモート飲み会で現れた、他の人には視えない「小さな手」の正体。廃屋で手招きする「頭と手首のない霊」の姿に隠された真実。濱地と助手のコンビが、コロナ禍で一変した日常に潜む怪異と6つの驚くべき謎を解き明かしていく。
目 次
リモート怪異
戸口で招くもの
囚われて
伝 達
呪わしい波
どこから
あとがき
文庫版あとがき
解説 織守きょうや
目 次
リモート怪異
戸口で招くもの
囚われて
伝 達
呪わしい波
どこから
あとがき
文庫版あとがき
解説 織守きょうや