考える葉 新装版
東京西部の川辺で男性の遺体が発見された。心臓を刃物で刺され右胸を抉られるという不審な事件で、警察は男が愛知の硯職人であることを突き止めるが、捜査は難航。犯人逮捕に至らないまま新たに殺人事件が起こる。さらなる被害者は、旧日本軍憲兵の前歴を持つ人物と、東南アジアから極秘の目的で来日した外国高官だった。思いもよらず陰謀の渦中に巻き込まれ殺人の容疑をかけられた青年・崎津は、独自に真相を追い始めるが……。社会派ミステリの巨匠による傑作推理長編。
第一章 夜の銀座で
第二章 臨華荘の主
第三章 硯の村
第四章 兄と妹
第五章 浮浪者の死
第六章 暗 殺
第七章 罠
第八章 誘 拐
第九章 ある因縁
第十章 考える葉
第十一章 対 決
解説 南陀楼綾繁
第一章 夜の銀座で
第二章 臨華荘の主
第三章 硯の村
第四章 兄と妹
第五章 浮浪者の死
第六章 暗 殺
第七章 罠
第八章 誘 拐
第九章 ある因縁
第十章 考える葉
第十一章 対 決
解説 南陀楼綾繁