成り上がり弐吉札差帖 棄捐令(一)
札差の懐事情を役人が探り始め、笠倉屋にも連日調べが入っていた。番頭の清蔵と話した弐吉は、札差にとって不利な触(ふれ)が出る予兆ではないかと危機感を抱く。金利の引き下げか、借金の一部帳消しか……。店を守るため、古い貸金を回収しようと動く弐吉だが、借り手の侍達の暮らしも厳しく返済は思うように進まない。行き詰まった弐吉を救ったのは、お文の一言だったーー。江戸金融界未曾有の危機に立ち向かう波瀾のシリーズ第4巻!
前章 贅沢遊び
第一章 貸金総額
第二章 返金依頼
第三章 借り換え
第四章 吉原行き
第五章 棄捐の令
前章 贅沢遊び
第一章 貸金総額
第二章 返金依頼
第三章 借り換え
第四章 吉原行き
第五章 棄捐の令