透明だった最後の日々へ

透明だった最後の日々へ
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「ミズハは何になりたいの?」
「分かんない。自分を壊したいだけ」

震災の記憶に囚われる学生詩人のリョウ、
エキセントリックだが純粋な心を持ったミズハ、
小説家を志す退廃的な美青年ナツト。

それぞれの孤独を抱えた三人の若者は、
やがて訪れる別れの予感を胸に、
生きることの絶望を分かち合うーー

詩人・岩倉文也が満を持して贈る
不穏にして至純の青春小説。

装画:浅野いにお