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演劇界の異才による傑作群像劇

東京都三鷹市のスーパーマーケット「ママズキッチン」で働く人々は皆どこかヘン。しかしもっとおかしいのは毎日この店を訪れ「お弁当をタダでくれ」を叫ぶ車椅子に座る女だった。言葉を聞き入れてもらえない少女、自分の意見を捨てた女、完璧に見えるバイトリーダーに、他人の人生を壊してしまった男…。

「黙ってれば、自分の意見を持たなければ、嫌な思いもしませんから」
ーーバックヤードで繰り広げられる言葉の応酬と傷つけ合い。めんどうな12人の人間が曝け出した感情の先に希望は灯るのか。

演劇界の異才による傑作群像劇。
文庫版では著者自らによる「あとがき」を収録!

【編集担当からのおすすめ情報】
23歳の時に書き下ろした戯曲であり、以降、再演を繰り返し、そしてコロナ禍での単行本出版を経て、遂に文庫化されました。「自分の人生の中で、永遠に大切な作品です」--筆者がそう言い切る本作は、“小説という枠をぶち壊す小説”でもあります。未知なる物語と出逢いたい方へ。全力でお勧めします!