夜鳴きめし屋 新装版

夜鳴きめし屋 新装版
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本所五間堀の鳳来堂は長五郎が営む居酒見世。夕方から朝まで開けていることから“夜鳴きめし屋”と呼ばれている。いわば江戸版・深夜食堂のこの見世には、母親譲りの腕前の肴を目当てに、大店の二代目、職人、武士から夜鷹まで、さまざまな客が訪れる。ある日、常連客のひとりで、かつて恋仲だった芸者・みさ吉の八歳の息子が現れーー。料理と酒と人の温もりが肚に沁みる人情譚の傑作! 巻末エッセイには山口恵以子氏が寄稿。