三千世界の鴉を殺し(2)
「三千世界の鴉を殺し、ぬしと朝寝がしてみたい」不思議に艶事めいた響きを持った哀切なその歌声に、ルシファードの心臓が強く反応した。ドクター・サラディン・アラムート。密かな逃亡者である彼を、ルシファードは守っていくと決めた。一方サラディンは、無意識のうちにルシファードに“媚香”を使った自分に驚愕していた。自分は彼を“伴侶”にしたいのか…。急速にひかれあう二人の気持ちをよそに、辺境の軍基地では日々トラブルがたえない…!!華麗にして刺激的!!遠い未来のミリタリー・ライフ。