禅的生活365日
「一期一会」「晴耕雨読」など漢文で表される禅語ですが、じつは漢字一文字からも禅的思考を読み取ることができます。
生老病死はもちろん、空、無、虚、悟、的、人、門、耕、泉、寂など、その文字の背景や仏教的意味を知ると、何気なく使っている文字にも意味深い味わいが生まれ、日々の暮らしを豊かにしてくれます。
たとえば「雲」。
【解説】
その昔、雲は龍の動いた痕とも見られ、また山の「岫(しゅう)」という洞穴から湧き出るとも思われた。
しかしいずれにしても行く先は風任せ。無心の動きを妨げるものはない。
水もまた縁に従い、無礙(むげ)自在に滞りなく流れていく。
こうして「行雲流水」の如く、自在に場所や形を変えつつ師を求めて行脚する様子から、禅の修行僧を「雲水」と呼んだ。
そんな自由な時代が羨ましい。私は先輩に「ここに居たまま旅をせよ」と言われた。
本書では、芥川賞作家であり禅僧でもある玄侑宗久氏が、「毎日の一文字」365字を選定。
その文字に込められた禅的・仏教的なものの考え方や見方などを、遊び心満載の文で解説します。
生老病死はもちろん、空、無、虚、悟、的、人、門、耕、泉、寂など、その文字の背景や仏教的意味を知ると、何気なく使っている文字にも意味深い味わいが生まれ、日々の暮らしを豊かにしてくれます。
たとえば「雲」。
【解説】
その昔、雲は龍の動いた痕とも見られ、また山の「岫(しゅう)」という洞穴から湧き出るとも思われた。
しかしいずれにしても行く先は風任せ。無心の動きを妨げるものはない。
水もまた縁に従い、無礙(むげ)自在に滞りなく流れていく。
こうして「行雲流水」の如く、自在に場所や形を変えつつ師を求めて行脚する様子から、禅の修行僧を「雲水」と呼んだ。
そんな自由な時代が羨ましい。私は先輩に「ここに居たまま旅をせよ」と言われた。
本書では、芥川賞作家であり禅僧でもある玄侑宗久氏が、「毎日の一文字」365字を選定。
その文字に込められた禅的・仏教的なものの考え方や見方などを、遊び心満載の文で解説します。