一九七一年十月のある土曜日の夜

一九七一年十月のある土曜日の夜
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アベ・ピエール神父や須賀敦子さんとの出会い、フランスで行われた若者たちのためのキャンプ(JEUNESSE’72)など、著者がこれまで経験してきた出来事を振り返りながら、介護される立場となった現在、身体の不自由を得て感じる思いや日常に隠れた小さな喜びを綴ったエッセイ。戦争に行って地獄を見てきた立花雁江が、目の前で為す術もなく死んでいった戦友たちに贈った鎮魂の作品、万葉集巻五所収 山上憶良作「貧窮問答歌」の書も掲載。
一九七一年の十月のある土曜日の夜/オ・ラ・ラ/ペギーの聖堂へ/エラルさんのチーズ〈その一〉/バロックの街で/パリ一日目/モンマルトルの丘/オルレアンのコミュニティ/ルーブルの庭で/神父さん、貴方は神戸に行って…/ボランティア・ワークキャンプ/リヨン出身の/時間は思い出の消しゴム/デンさんが死んだ/ツヨシ頑張れ/タケダくんあのね/桑の一間箪笥/如玉/エラルさんのチーズ〈その二〉/したことは、したこと/この山の木は、全て私のものです/アンタは一体/憧れの書を手に入れた/貧窮問答歌/貧窮問答歌閉じる/雁江さんとのこと/道二題/介護の今/結びに/余録