貸し物屋お庸謎解き帖 髪結いの亭主
「面白れぇ謎に行き当たったら、首を突っ込んでみたくなるんだよ」-江戸っ子の暮らしを支える貸し物屋・湊屋両国出店の主は、真っ直ぐな気性と人情と口の悪さで知られる江戸娘。「無い物はない」うえに知恵も力も貸してくれると評判の店の暖簾を、今日も訳ありのお客がくぐるー。借りた釣り竿を持たずに毎日釣りに出かける男の目的は?大火鉢と夜具十組が運び込まれた仕舞屋に集う者たちの正体は?お客が求める貸し物の陰に隠れた秘密を見抜いて収めるお庸の謎捌きが痛快な、大人気書き下ろし時代小説、待望の第四弾!