台所をひらく

台所をひらく
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40歳を過ぎてパートナーと暮らし始めた人気フードライター・白央篤司氏。得意分野の「炊事担当」に勇んで名乗りをあげたが、3カ月もたつと行き詰まった。マンネリ、おっくう、献立が浮かばない! それから7年、少しずつ手に入れた、「『心の波』に身をゆだね、無理せず、なるたけラクに、そこそこおいしく炊事と付き合っていく方法」とは。心を開放し、おなかを満たすエッセイ&レシピ。 スープ作家・有賀薫さん推薦!
chapter1 日々の炊事は 凪の日あり 波の日あり
日常生活は「ウマの合う料理」だけでいこう
 料理に遊ぶウィークエンド
料理も断捨離が必要なんじゃないだろうか
 ひと品完結ごはんの偉大さ
何はなくともごはんを炊こう
 鍋炊きを試してみませんか
味噌汁よ自由であれ
 私の味噌汁自由帳
笑っちゃうぐらい献立が浮かばないときは
 余った調味料からヒントを
鍋にはかなりの借りがある
 季節を問わず頼り続ける
またまた笑っちゃうくらい献立が浮かばないときは
 頼もしいぞ、卵は!
「同じものでええやんか」
 お弁当はマンネリ上等である  
思い込みで勝手に疲れないように
 リクエストから道の開けることもある
出汁に“手抜き”も“本当”もありません
 出汁は気分で使い分ける
フジエさんの口ぐせ
 料理ルッキズムもほどほどに
荒波の日は海に出ない
 荒波の日の私の救命具

Chapter2  小さなこと 季節のことから拾う 料理の種
ある日突然に「見分け」のつくこともある
 じっくり焼いて塩ぱらりでいい
新しいことをしてみたい日には
 はじめての食材にトライしてみよう
春がチャレンジ精神を連れてくる
 父の山菜の天ぷらとちらし寿司
食欲減退の夏こそ欠食しない
 喉をつるりと通る冷や汁、なすそうめん
食欲の秋、私の場合
 炊き込みごはんは余り食材の消費にも◎
冬は湯気に心和む
 私の好きな牡蠣のおつまみ
舌になじんだ味と冒険と
 味噌の活用法
人と暮らして広がった味
 粕汁はなかなかに自由だ
脇役を主役に 私のサラダ 
 香りの強いもの同士は意外に仲良し

Chapter3  台所仕事は 作って食べて だけじゃない
「家庭生活を形成するための条件」に優劣はない
 「大したことない」ように見える小さなことが暮らしを支えている
「〇〇さえあれば」の共通認識(コンセンサス)が安心感に
 我が家の場合は、このキムチ!
「食べる人」は何を考えて、どう動く?
 「してもらう」側のあなたへ 
効率だけ考えられたらラクだけど人間生活そうもいかない
 私のよくやる梅干し利用法
ひとり抱えがちなフードロスの罪悪感は
 私なりの冷蔵庫の使い方 
「安心のたね」の冷凍術
 たどり着いた私の定番冷凍ストック
“ずっとおんなじ”の価値
 味を継ぐということ
お習字のように人のレシピをなぞるときもある
 読んで感じる料理の楽しみ
家庭料理って、つまり何なのでしょうね 
 そしてまた一日がはじまる