高峰秀子ベスト・エッセイ

高峰秀子ベスト・エッセイ
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5歳から55歳まで映画界で活躍した大女優・高峰秀子。複雑な家庭事情に翻弄され、魑魅魍魎が跋扈する芸能界で波瀾の人生を歩んだ。華やかな女優業の一方で、妻として生活者として平凡な毎日を丁寧に積み重ねた。己を隠さず、他者に真っすぐ向き合い、小さな出会いに涙する──。その切れるような感性と洞察力で、生きること死ぬこと愛することの本質を衝いた、おそるべきエッセイを精選。
[ 喜 ]旅のはじまり  ラスト・ダンス  ヘチャプリ大王  整理整頓芸のうち  卵・三題  高峰秀子の酒の肴  一位の箸  風呂敷  私の花ことば 優しく可憐な野の花  骨と皮  [ 哀 ]つながったタクワン  血染めのブロマイド  勲章  小さな棘とげ午前十時三十分  アコヤ貝の涙  クロさんのこと  お姑かあさん  『小僧の神様』  ミンクのコート  神サマが渡してくれたもの  コーちゃんと真夜中のブランデー  のっぺらぼう  時計  鏡  ダイヤモンド  雀の巣  [ 学 ]ピエロの素顔  ただ今自分と出会い中夏のつぎには秋が来て  私の顔  役づくり  高峰家から松山家へ五年の歳月がかかった  小さな辞典  しょうゆの国ニッポン  死んでたまるか  [ 敬 ]菜の花  人間スフィンクス  薔薇  「アンノー」という人  櫛  秋さんの清潔な眼メモに記された美しい文字  編者あとがき