七十四秒の旋律と孤独

七十四秒の旋律と孤独
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平穏のうちに一万年が過ぎて、
滅びたはずの創造主とぼくたちは出会った。
『わたしたちの怪獣』の久永実木彦が贈る、
優しさと痛切さに満ちたデビュー作品
第8回創元SF短編賞受賞作を収録

宇宙空間で物体がワープする際に生じる、空白の七十四秒間。この時間の存在を認識し、襲撃者の手から宇宙船を守ることができるのは、船に乗りこんだ人工知性たちだけだったーーひそやかな願いを抱いた人工知性の、静寂の宇宙空間での死闘を描き、第8回創元SF短編賞を受賞した表題作と、独特の自然にあふれた惑星Hを舞台に、乳白色をした8体のロボットと人類の末裔が織りなす、美しくも苛烈な連作長編「マ・フ クロニクル」を収める。

■目次
「七十四秒の旋律と孤独」

「マ・フ クロニクル」
 「一万年の午後」
 「口風琴(くちふうきん)」
 「恵まれ号 1」
 「恵まれ号 2」
 「巡礼の終わりに」