フォルモサに吹く風 オランダ人、シラヤ人と鄭成功の物語
17世紀、オランダ統治下の台湾。ハンブルク牧師が原住民族シラヤの集落に家族を連れて赴任した。娘のマリアは父が建てた学校の仕事を手伝いながら、年の近いウーマと友情を育むが、やがて大陸出身の漢人やオランダ東インド会社幹部などとの交流を重ねるなかで、政策のひずみが年々増しつつあることを知る。その頃台湾海峡の対岸では、清軍との戦いで劣勢を強いられている鄭成功が、台湾に活路を見出そうとしていた。
オランダ人から漢民族へと為政者が変わる激動の時代を、オランダ人マリア、原住民族シラヤの女性ウーマ、鄭成功麾下の漢人・陳澤という三者の視点から描き出す歴史小説。「あとがき」では鄭成功の死因について、医師の視点から興味深い考察がなされている。
序 日本の読者へ
凡例/登場人物紹介
第一部 一六四六年 生
第二部 一六四九〜五一年 望
第三部 一六五二年 絆
第四部 一六五三年〜五五年 疫
第五部 一六五六年〜六〇年 祈
第六部 一六六一年 交戦
第七部 一六六一年 包囲
第八部 一六六一年 決別
第九部 一六六二年 運命
注
エピローグ
あとがきーー私はなぜ『フォルモサに吹く風』を書いたかおよび医師の視点から論じる鄭成功の精神分析と死因について
訳者解説(大洞敦史)
オランダ人から漢民族へと為政者が変わる激動の時代を、オランダ人マリア、原住民族シラヤの女性ウーマ、鄭成功麾下の漢人・陳澤という三者の視点から描き出す歴史小説。「あとがき」では鄭成功の死因について、医師の視点から興味深い考察がなされている。
序 日本の読者へ
凡例/登場人物紹介
第一部 一六四六年 生
第二部 一六四九〜五一年 望
第三部 一六五二年 絆
第四部 一六五三年〜五五年 疫
第五部 一六五六年〜六〇年 祈
第六部 一六六一年 交戦
第七部 一六六一年 包囲
第八部 一六六一年 決別
第九部 一六六二年 運命
注
エピローグ
あとがきーー私はなぜ『フォルモサに吹く風』を書いたかおよび医師の視点から論じる鄭成功の精神分析と死因について
訳者解説(大洞敦史)