笑顔の行方

野性味溢れる男性と、ひとつ屋根の下…。

妊娠2カ月のチャーリーを恋人は捨て去り、急死した。
以来、誰かとかかわって傷つくことを恐れるチャーリーは、
幼い娘と二人ひっそりと暮らしていたが、予期せぬ事件が起きる。
いつものように牧草地で娘を遊ばせていた、そのときに、
突如、牛が襲いかかってきたのだ。瞬間、娘の死を覚悟した。
誰かが車ごと突進して、間一髪で救ってくれるまでは。
車から出てきたのは凍てついた瞳をした精悍な容貌の男性だった。
何かかけがえのないものを失ったような、虚ろなその顔に、
チャーリーの胸はざわめいた。何かが始まる予感がして。