高原の魔法

彼なんて嫌いよ。
それとも……好きなの?

祖母の旅行のつき添いをすることになったロージー。
口やかましい祖母のお供をするのは気が重いが、
故郷であるスコットランド高地への列車の旅は楽しみだった。
だが途中、立ち寄ったホテルの裏庭で祖母が転んで足を痛め、
二人はやむをえずツアーを抜けてそのホテルにとどまることに。
往診に駆けつけたのは、ドクター・キャメロン。
医師としての腕や患者の扱いは見事なものだが、
無愛想な態度を見て、ロージーの胸は波立つ。
祖母に向けた彼の笑顔はとても魅力的なのに……。

中毒性の高い唯一無二の静かな作風で、時を経ても色褪せることなく読者を魅了し続ける、不滅の大スター作家ベティ・ニールズ。大人気設定の一つ、つれないドクターと奥手なヒロインの恋物語を、どうぞご堪能ください。