汚れなき乙女の犠牲

青い果実は、美しき悪魔の誘惑に抗えず…。

イタリアの悪魔との偶然の再会に、ベスは血の気が引いた。
この無慈悲な弁護士ダンテのせいで無実の罪を着せられて、
まだ10代だったベスは、奈落の底へと突き落とされたのだ。
冷たいほどに端整な、その憎い美貌を再び見ることになるとは。
だが、彼女を忘れているらしいダンテに情熱的に迫られて、
しだいに拒みきれなくなり、ついにベスは一夜を共にしてしまう。
忌まわしい、あの過去の呪縛から逃れたいと願っていたのにーー
しかも2週間を過ぎて、突然ダンテが現れ、詰め寄ってきたのだ。
「答えてくれ、妊娠したのか、していないのか」