雪舞う夜に

ロマンスの巨匠たち〜ダイアナ・パーマー傑作選7〜
北米最重鎮作家、降臨!
〈テキサスの恋〉シリーズ執筆前夜の
ダイアナ・パーマーの魅力が満載。
とっておきのセレクション!

クリスマスを前に、ケイティはひどく憂鬱な気分になっていた。
男らしく精悍な魅力で、いつもケイティの心をかき乱す、
牧場を営む大富豪イーガン。ルームメイトの兄である彼を、
ふたりのアパートメントに招待したはいいが、イーガンは、
ケイティを恋にうつつを抜かす自堕落な女と決めつけて、
何かと言いがかりをつけてくるのだ。ある夜、目を覚ますと、
彼がベッドの脇に立ち尽くしていた。力ずくで抱きすくめられて、
怯えるケイティに、イーガンは蔑む調子で言い捨てた。
「生娘のふりなんか、するんじゃない」