スペイン大富豪の愛の子

欲しいと願っていた小さな天使は、
さよならの後にやってきた。

親に捨てられて施設で育ったジェニファーは看護師になり、
期限つきでスペインから派遣されてきた医師ラモンと仕事をすることに。
難しい症例に向き合うたび互いの腕前を認め、惹かれ合っていくが、
男性恐怖症のジェニファーはスペイン人のラモンとの恋には慎重だった。
けれど、甘い笑顔を持つセクシーで情熱的な彼に抗うこともできず、
ついに陥落した彼女は寸暇を惜しんで彼との思い出を重ねていったーー
ラモンの妹から、彼には幼なじみの婚約者がいると聞かされるまでは!
しかも、名家の家長である彼と私とでは釣り合うはずもない……。
彼の任期が終わっても、彼女は送別会にも見送りにも行かなかった。
3週間が過ぎた頃、ジェニファーは衝撃を受けるーー私、妊娠している!

本当は子どもが欲しいのに、捨て子だったために親の遺伝病などの有無が不明という理由で子どもを持つことを許されなかった経験を持つジェニファー。そんな彼女だからこそ、ラモンとの恋で授かった子を何があっても産むと心に決めます。たとえ独りであっても。