きらめきの一夜

ミリーは画家になる夢を叶えるため3カ月メルボルンに滞在し、
夜はレストランでウエイトレスとして働いた。
夢叶わず迎えた帰国の前日、信じられない出来事が待っていた。
世界を股にかける実業家レヴァンデルに誘われ、
惹かれるままにめくるめくような一夜を過ごしたのだ。
こんなにも幸せを感じたのは、人生で初めてのことだった。
でも私はしがないウエイトレスで、彼はこの国随一の大富豪。
身のほどを恥じたミリーは、逃げるように帰国したーー
レヴァンデルの子を身ごもってしまったとも知らず。