砂漠に落ちた涙

灼熱の砂漠で、シークの囚われの身となった私。
逆光で、彼がテントの入口に現れても顔はわからない……。
図書館員のキャサリンは、いつもの白昼夢を見ていた。
恋をしたことはないけれど、夢の中でなら私はシークのもの。
ところが、それはある日現実となった。
異国の王子ハキムが図書館を訪れて彼女に本の場所を尋ね、
デートに誘ってきたのだ! なぜ不器量な私に興味を持つの?
疑問はハキムの情熱的な求愛に、消え去ってしまう。
囚われの花嫁として利用されるとは知るよしもなくーー。