まだ見たきものあり

まだ見たきものあり
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大東京での刺激的な日々と、暗い時代への足音
昭和2年3月、菜の花輝く筑後平野を飛び出してまる一昼夜、17歳の茂は東京駅の雑踏に降り立った。働き出した逓信省では分からないことだらけだが、何でも見てやるばい、と銀座や浅草を闊歩する日々。やがて働きながら法政大学に通い、高等文官司法科試験に向けて勉強を開始。治安維持法、昭和恐慌、労働争議……大きく揺れる時代をまっすぐに見つめ、克明に記録した青春ダイアリー。
1927(昭和2)年
逓信省簡易保険局
1928(昭和3)年
法政大学高等師範部 国語・漢文科
1929(昭和4)年
治安維持法
1930(昭和5)年
昭和恐慌
1931(昭和6)年
軍事教練
1932(昭和7)年
法政大学法文学部
1933(昭和8)年
高等文官司法科試験
1934(昭和9)年
「大学は出たけれど……」