江戸の残映

江戸の残映
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2022年に生誕150年を迎えた岡本綺堂は、幕末に幕臣の子として生まれ明治大正期に劇作家・小説家として活躍した。戯曲『番町皿屋敷』、小説『半七捕物帳』シリーズなどのほか江戸時代の奇譚を題材にした『三浦老人昔話』など江戸情緒にあふれる作品で親しまれている。本書はこの奇談の名手による珠玉の随筆・読物から、赤穂事件異聞や亡父の怪異体験、怪談芝居の裏話や近世随筆に見られる奇談など、江戸懐古と怪奇趣味に富んだ25編を精選して収録した。綺堂怪談の始まりを告げた「狸坂くらやみ坂や秋のくれ」の句を含む震災直後のエッセイも初復刻。
磯部の若葉
磯部のやどり
雨夜の怪談
思い出草
後の大師詣
甲字楼夜話
山霧
江戸の化物
人形の趣味
震災の記
地震雑詠
焼かれた夜
十番雑記
魚妖
猫騒動の怪談
桜姫と芋と狐と
四谷怪談異説
自来也の話
円朝全集
妖怪漫談
番町皿屋敷ーー「創作の思い出」より
夢のお七



編者解説(東雅夫)