僕の目で君自身を見ることができたなら

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情熱か、理性か

《本書には、極限にあって物語り、生きること、そして人生に起こりうる驚異的で想像を超えた転変を描きだすことへの伝染性の情熱がある。》(マリオ・バルガス・ジョサ)

19世紀半ば、南米大陸の調査旅行に同行した画家ルゲンダスは、チリに寄港した折に美しい貴婦人カルメンと邂逅する。お互いに惹かれ合い、一線を越えたふたりの前に現れたのは、ビーグル号で航海中のチャールズ・ダーウィンだった。情熱的な画家と理性的な科学者、対照的な二人の男はアンデスの高みで対峙することとなる……
史実とフィクションを巧みに織り交ぜ、見事な想像力で《愛》を描きだす野心的長編。
第1部 遠近法
第2部 三角測量
第3部 深淵の迷宮
第4部 消失点

謝辞
日本の読者へのメッセージ
訳者あとがき