野の風にひとり

野の風にひとり
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五十余年の詩生活で交流した高田敏子を初め、多数の詩人たちへの感謝と顕彰を記した心豊かになるエッセイ。自らの故郷佐渡を回想した、滋味溢れる文章。そして圧巻は、高村光太郎に「甲州しびれ湖畔の自然を語る時、彼の筆は霊火を発する。」と言わしめた稀有で孤高の詩人野澤一、『木葉童子詩経』一巻のみを残したその詩人の詩業を余す所なく伝える「日本のソロー」は集中のハイライトである。