【POD】原っぱの王さま
童話や昔話など、いろいろな話を読みたい方のための作品集です。子供も大人も楽しめるお話ばかりになっております。本には小さいお話を八つ載せてありますので、そのさわりを下記に書いてお知らせします。 記一つ目の「指輪」には。 死んだお父さんからもらった絵本を、女の子はいつも大事にしていました。その女の子が同じアパートに住んでいるおじいさんから指輪をもらったのです。その指輪は絵本にのっているのと同じ形をしていて、本当に魔法の指輪だったのです。さて、女の子はどうしたのでしょうか?二つ目の「むかえに」には。 引っ越しトラックから人形のミヨちゃんが道路の分離帯の上に落ちました。やがて、大雨がきそうです。大雨がふれば人形のミヨちゃんは水で濡れて膨れ上がってしまいます。三つ目の「千年目の竜」には。 湖ができる前、ここに村があって村そばの沼に竜が住んでいました。また村の人たちを守るワラシという神様も住んでいたのです。やがて電気を起こすためにダムが作られることになると、多額のお金をもらう魅力にまけて、村の人たちは町へ出て行くことにしたのです。村の人を守るワラシはいっしょに行くしかありません。五年後、町に出ていったワラシが、湖の底に残っていた竜に手紙をくれたのでした。いったい何があったのでしょうか?四つ目の「カナの夢、バクの夢」には。 カナは怖い夢を見てしまう女の子です。お友達からバクは怖い夢を食べてくれると言う話を聞いたので、お母さんと一緒に動物園に行きました。カナは、バグのいる柵までくると、目があった子バクにカナは怖い夢を食べて欲しいと頼んでしまいました。すぐに、お母さんバクは、子バクに怖い夢を食べられるバクは私たちではないのよと教えていました。でも、その晩、カナは夢を見ました。そして、子バクも同じ夢を見ていたのです。そして、夢のなかでは、……。 五つ目の「鏡の精」には。 白雪姫の義母であるお妃さまは毒リンゴを食べて死んでしまいました。何度も白雪姫を殺そうとしたのですから、しかたがないことかもしれません。でも、お妃さまに本当のことを伝えていた鏡の妖精は、こんな失敗は二度としたくないと、ずっと思っていたのでした。六つ目の「原っぱの王さま」には。 ネコの親子が原っぱに住んでいました。その日、お母さんネコは、食べ物を探しに原っぱの外にでかけて行きました。でも、戻ってはこなかったのです。残された子ネコはお母さんネコを待って、原っぱを守り、頑張り続けていました。七つ目の「滝鬼」には。 人なのに額に二本の角をはやしてしまった娘は、滝そばに小屋を建ててもらい人里はなれて暮らしていました。実は、滝には本当の鬼が住んでいたのです。八つ目の「ただ坊」には。 ただの人という意味で『ただ坊』となづけられた男は、実はただの人ではなかったのです。山犬や鬼牛を退治できる力持ちでした。でも、男はいつもお腹をすかしていて村人たちがくれる食べ物をあてにして暮らしていたのでした。