【POD】バックミラーの残影

老境を迎えた夫婦の物語である。ある日、妻が病気に倒れ入院するが、退院後は、歩行困難で、夫と息子の介護を受けることになる。多少認知に問題があり、夫は妻の暴言に耐えることになる。
　そんな二人にも、結婚以来、懸命に築き上げた家庭があり、その思い出を語るときは、妻も和らぎ共感に浸ることができた。長年築き上げた二人の絆を思えば、それを断ち切るのは忍び難く、夫は悩んだあげく、可能な限り介護を続けようと決意するのだった。