増補版 言葉への戦術

増補版 言葉への戦術
  • レーベル

  • 出版社論創社
  • ISBN9784846023706
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〈別役ワールド〉入門書!
別役 実 初期評論集の増補復刊!
安部公房の戯曲「友達」を批評した「演劇における言語機能について」(『季刊評論』)を中軸にすえ、〈不条理劇〉を展開した劇作家の1970 年前後の論巧をまとめた。
1 言葉・その表情と構造
犯罪の構造
ハニカミの構造
話術としての『暴力』について
日本語について
「言語遊戯」について
もう一つの「アルファヴィル」
「アンダルシアの犬」における映像機能について
「バベルの塔」と「私小説」
前近代への陥穽ージュネ《女中たち》翻訳の場合
天皇制下の空洞ー二・二六事件より

2 演劇とその文体
演劇における言語機能についてー安部公房〈友達〉より
前衛劇は奇形にすぎぬか
ストリップショーから演劇へ
現代演劇にあらわれた性の思想
「演技論」のパラドクス
アラバールについて(1)
「戦場のピクニック」
アラバールについて(2)
「建築家とアッシリアの皇帝」
小劇場運動を振り返って

3 創作雑感
盲が象を見る
赤い鳥の居る風景ー「ヒロシマ」との関係を探るために
ヒロシマについての方法
「門」について
八木重吉氏について
イーハトーブ伝説について
スパイ礼讃
華やかさのために死ぬ
私のアリス論ーアリスは如何に創られねばならないか
飛行船讃歌
街との対話
街と儀式
断食芸人の悲哀
獏の構造
「獏」創作雑感
「そよそよ族の叛乱」創作ノート

4 増補
三好十郎論
『別役実戯曲集 マッチ売りの少女/象』それからその次へ(あとがきにかえて)
『別役実戯曲集 不思議の国のアリス』あとがき
『別役実戯曲集 そよそよ族の叛乱』あとがき

旧版 あとがき
増補版の出版にあたって/野田映史