源氏物語十景

源氏物語十景
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谷崎訳源氏の変遷・旅・老い・魂・教育・音楽・感染症・浮舟・芭蕉・江戸時代などの視点から光を当て、〈独自の源氏物語〉を描き出す!著者は、師と仰ぐ藤田省三のすすめにより西郷信綱の源氏論にふれ、源氏物語を読む面白さを教えられた。また、戦中の谷崎潤一郎訳・源氏物語(『中央公論』掲載)に削除部分があると知って、その掲載誌を探し出し、削除部分について検討した。それらが著者にとっての源氏学事始めとなり、源氏物語の世界に引き入れられていった。
まえがき 
第一章 源氏物語の〈根幹〉とは 
第二章 「旅」は物語の展開にどう関わるか 
第三章 感染症の時代 
第四章 教育の諸相 
第五章 物語に鳴り響く音楽ー若菜巻を中心に 
第六章 老いのかたち 
第七章 魂のゆくえー御法巻私註ふたつ 
第八章 〈異郷〉から来た女・浮舟 
第九章 浮舟の物語の特質ー「心内」を描く 
第一〇章 源氏物語と芭蕉ー夕顔への着目はなにゆえか 
第一一章 江戸時代の源氏物語・断章 
注 
あとがき 
初出一覧