秘界マガムジャ村通信

秘界マガムジャ村通信
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現代社会に対するアイロニーに満ちたファンタジー長編

マガムジャ村は、世界地図のどこにあるのかわからない村。村の決まり事を決めるのは子どもたち。
「戦争」はもちろん「平和」という言葉さえなくなった村に、どこからか知らない人間が迷い込んできた。

「戦争を知らない子どもたち」。
戦争を知らない子どもたちによる社会って、どんな世の中だろうか?
物語世界で想像の翼を思いっきり広げて、大きく羽ばたかせようとした、作者畢生(ひっせい)の一作。
目次
はしがき
第一の通信 じっと目をつむり、静かにとなえてみようー/第二の通信 大人は原則として国会議員にはなれない/第三の通信 あまりに我々と世界がちがっているようだ/第四の通信 重大事件が起こった/第五の通信 今ごろ「平和」などという単語は使わない/第六の通信 封印された桐箱に入った古文書/第七の通信 ヤマノウエ博士とマガムジャ教会の対立/第八の通信 もっともっと深刻な問題/第九の通信 マガムジャムジャ国の危機/第十の通信 議会は毎回騒然となった/第十一の通信 ジャムガマ国からのゴロツキ/第十二の通信 自主的に入りに来る留置場/第十三の通信 ケテ大使一行の「ジャムガマ国見聞記」/第十四の通信 そのうち雲行きが悪くなってくる/第十五の通信 ジャムガマ国からの「偉大な品種」/第十六の通信 国内は上を下への大騒ぎ/第十七の通信 伝統食で栄養補給/第十八の通信 混乱は一向に収まる気配なし/第十九の通信 小学校のまわりはお祭り騒ぎ/第二十の通信 ジャムガマ国最先端「食糧生産工場」/第二十一の通信 視察報告書と「意見書」/第二十二の通信 『禁断の書』の解読作業/第二十三の通信 どんなパンツを国旗にするか/第二十四の通信 やれやれと肩の荷を少しおろして
あとがき
初出一覧