近代朝鮮文学と民衆

近代朝鮮文学と民衆
  • レーベル

  • 出版社春風社
  • ISBN9784861109492
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民衆に触発された植民地朝鮮の文学世界

“近代朝鮮文学は民衆の力を感知する感性の鍛錬現場であった。”

日本語の研究ではあまり扱われてこなかった作家や雑誌も取りあげ、日本における朝鮮文学・韓国文学の認識を一新、画期的役割を果たす一冊。
序章
第一節 問題提起と研究視角
第二節 本書の民衆概念と研究対象
第三節 先行研究の検討
第四節 本書の構成

第一章 三・一運動と民衆に触発された文学
第一節 頭のなかの民衆
第二節 発見された民衆、知識人の羞恥と自責

第二章 プロレタリア文学の大衆化とルンペン・プロレタリア
第一節 感覚の革命と大衆化ーー「意識化」の外
第二節 負債の力ーー蔡萬植のルンペン・プロレタリアと農業労働者
第三節 「形象」と社会主義リアリズムーー林和の大衆化論

第三章 去った者たちの生活と民族
第一節 虐殺とスティグマーー関東大震災と朝鮮人の生
第二節 「万歳後」あるいは余震ーー廉想渉の絶対的平等
第三節 ヒエラルキーとレイシズムを解除するーー東京の東南地域文学と金史良

第四章 動員される民衆ーー李箕永
第一節 敵対性と転向の問題
第二節 健康な労働者の系譜
第三節 再配置ーーごみ、民族、敵対性

終章