評伝 森崎和江
近代に分断された人間を乗り越え、生きる“女”に寄り添いつづけた生涯
今、再評価の気運を迎えている森崎和江(1927-2022)。植民地下朝鮮に生まれた「原罪」を問いつづけ、炭坑の奥深くで人間と対峙した『まっくら』や、体を売る女を描いた『からゆきさん』を書き、産む女/産まない女にともに寄り添った。ウーマン・リブやフェミニズム等の運動でなく、「男と分断された女」ではない“女”を問い、晩年は地球と人間を問い続けた森崎和江の生涯をたどる。
今、再評価の気運を迎えている森崎和江(1927-2022)。植民地下朝鮮に生まれた「原罪」を問いつづけ、炭坑の奥深くで人間と対峙した『まっくら』や、体を売る女を描いた『からゆきさん』を書き、産む女/産まない女にともに寄り添った。ウーマン・リブやフェミニズム等の運動でなく、「男と分断された女」ではない“女”を問い、晩年は地球と人間を問い続けた森崎和江の生涯をたどる。