虚構の文色/劇のありか 近代日本の小説と演劇をめぐって

虚構の文色/劇のありか 近代日本の小説と演劇をめぐって
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泉鏡花、宮澤賢治、坂口安吾、太宰治などの作品をそれぞれ夢、香り、異界、はなしといったキイワードから読み、後半では新劇の展開を、岸田國士、田中千禾夫、矢代静一、井上ひさしなどの戯曲や岡本かの子の小説などから辿ってみる。
1─フィクションの生まれるところ
第一章  開かれた夢の力─泉鏡花「春昼」「註文帳」など
第二章  植物性の恋物語─宮澤賢治「ローマンス」をめぐって
第三章  モダニストの一軌跡─富ノ澤麟太郎とその周辺
第四章  一九三〇年代・パリの日本語─横光利一・林芙美子・森三千代の場合
第五章  フィクションとしての異界─桜の森と夜長の里
第六章  「はなし」を受け継ぐ─太宰治「破産」
2─劇ドラマの生まれるところ
第七章  「タンタジールの死」の上演
をめぐって─自由劇場・友達
会の取り組み
第八章  田漢の見た日本の新劇とその影響
第九章  戯曲のことばと劇場空間─岸田國士「ママ先生とその夫」「犬は鎖に繋ぐべからず」
第一〇章  ダンスへの目覚め─岡本かの子「やがて五月に」から
第一一章  神に問うことば─田中千禾夫と矢代静一
第一二章  音楽劇における歌のはたらき─井上ひさし「太鼓たたいて笛ふいて」