富山文学論集 群れ立つ峰々

富山文学論集 群れ立つ峰々
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金子幸代氏を中心とした富山の研究者による、個性豊かなふるさと文学の魅力を紹介。生誕140年を迎えた小寺菊子論を主軸にして、各研究者が、堀田善衞・横山源之助・小泉八雲・幸田文・宮崎健三・三島霜川・瀧口修造など富山出身作家や富山にゆかりのある作家・作品を論じる。
1 小寺菊子論
※金子幸代論文
 小寺菊子と「女子文壇」「青踏」--埋もれた女性職業作家の復権に向けて
 小寺菊子の人と作品
 富山の女性文学の先駆者・小寺菊子
 小寺菊子とメディアとの攻防・「ふるさと」観の変遷
 小寺菊子の少女雑誌戦略ーー家出少女小説『綾子』の「冒険」
 小寺菊子と鏡花ーー「屋敷田甫」と『蛇くひ』
 小寺菊子と同時代の作家ーー秋声・霜川・秋江と雑誌「あらくれ」
 講演要旨「秋聲から菊子へ」
※研究者論文
 小寺菊子の折衷性/西田谷 洋
 小寺菊子の死生観ー「逝く者」より/水野真理子
 小寺菊子の労働観と小説「赤坂」における揺らぎの諸相/久保陽子
 小寺菊子の小学校教師時代/山本正敏
2 富山文学論
 堀田善衞「鶴のいた庭」諸相/丸山珪一
 「貧しき小学生徒」論ーー横山源之助の文学的出発点/黒崎真美
 原典の書き込みから見る小泉八雲「常識」--ヘルン文庫調査から/今村郁夫
 幸田文「木」「崩れ」をめぐって/高熊哲也
 富山ゆかりの詩人を研究することーー宮崎健三小論/金山克哉
 本郷旧六丁目「奥長屋」の三島霜川/野村 剛
 新発見資料 瀧口修造の短歌/萩野恭一
追悼 金子先生と演劇、映画/巣組惠理
追悼 学生思いの金子幸代先生/今村郁夫