つたなさの方へ

つたなさの方へ
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もう一つの小さなものさしを いつも手元にしのばせておきたい

余計なこと、みにくさ、へり、根拠のない楽観…
法哲学という学問の世界に身を置きながら、「余白」に宿る可能性を希求しつづけた人が、余命のなかで静かな熱とともに残した随筆15篇。

昨夏に惜しまれつつも逝去した著者による、「京都新聞」での約2年間の寄稿をまとめた随筆集。

「何をしているのか、と尋ねられたら、遊んでいるんだとしか答えようがない」

「余計なことへの捨て身のうちこみが、私たちの生活になくてはならない手ごたえと手触りを与えている」
ーー本文より
家の中の余白
「能力」は本人のものか?
ありあわせの能力
もう一つのゴールデン・スランバー
つたなさの方へ
謝らない人
「忘れたこと」はどこに行ったか?
羨望と嫉妬
鞠と甕
悪筆
やらないではいられない、余計なこと
こける技術
黒めがね、マスクそして内心の自由
傘はいらない
大学の「へり」で