三人の女(上)

三人の女(上)
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韓国で4万部のベストセラー。
1920年代から50年代にかけての朝鮮独立運動・共産主義運動を女たちの視点から、女性作家が描き出す骨太の長編歴史小説を格調高い翻訳でお送りします。
植民地下の朝鮮で青春をともにした三人の女たち、許貞淑(ホ・ジョンスク)、朱世竹(チュ・セジュク)、高明子(コ・ミョンジャ)と、彼女たちの周辺の、朴憲永(パク・ホニョン)や呂運亨(ヨ・ウニョン)、金日成(キム・イルソン)など歴史に名を残した男たちがいきいきと描かれます。
戦時下のソウル、粛清の嵐吹き荒れる平壌、そして愛する娘が暮らすモスクワーー朝鮮共産主義運動史と生涯をともにし、それぞれの終着駅にたどり着いた三人の女たちの物語。
優れた文学作品にして東アジア近現代史、そしてフェミニズムの新たな必読書です。
佐藤優(作家・元外務省主任分析官)解説。
ソ連から持ち込まれた一枚の白黒写真。夏の日差しを受け、小川に足をひたしながらおしゃべりする三人の女ーー植民地朝鮮の「新女性」許貞淑、朱世竹、高明子は、共産主義運動に人生をかけ、世界をまたにかけて激動の時代を生ききった。
朝鮮共産主義運動史に埋もれた驚異の女性たちを女性作家があざやかによみがえらせた骨太の歴史小説!
主な登場人物 
日本の読者の皆さんへ 
プロローグ 1991年ソウル 
第1章 夫婦になって無産者階級の解放に生涯を捧げることを誓いますか …1920年 上海 
第2章 手芸の時間にトルストイを読んでいました …1924年 京城 
第3章 清料理店の共産党、新婚部屋の青年同盟 …1925年 京城 
第4章 死の陰鬱な谷を越えるとき …1927年 京城 
第5章 ついに革命の心臓に到着する …1928年 モスクワ 
第6章 資本主義世界の終焉は遠くない …1929年 京城 
第7章 一緒に暮らすしかない状況だった …1932年 上海、モスクワ 
第8章 行くとて悲しむな、私の愛する韓半島よ …1935年 京城 
第9章 ここがあなた方の終着駅だ …1936年 モスクワ、クズロルダ 
10章 日本の兄弟たちよ、君の上官に銃口を向けよ …1938年 武漢、延安 
上巻年表