セツローさんの随筆
長くレントゲン技師を務めるかたわら、自らの美意識に導かれるままに描かれた野の草花の水彩スケッチ、木から削り出した匙やかんざし、手びねりの土人形など、人柄がにじむ素朴な作品で「セツローさん」の愛称で親しまれた小野節郎さんは、すぐれた書き手でもあった。本書には生前に残した私家版の随筆集2冊から19篇を収録、滋味深く時にユーモラスな語り口で描かれる昔日の光景、家族のこと、日々のできごと。スケッチや造形作品も合わせて収録しました。巻末には子息である陶芸家の小野哲平氏がエッセイを寄稿。
今治駅のシグナル
月夜茸はうまかった
僕の車は菊の紋がついている
饅頭は害虫
味噌なめ地蔵
鯰
鮒めし
真紅の石
空を飛んだ!
引っ越し
澄子叔母
縁
機雷
水葬
「これは団子です」
鮎
漆
三人の叔父と祖父
倉
今治駅のシグナル
月夜茸はうまかった
僕の車は菊の紋がついている
饅頭は害虫
味噌なめ地蔵
鯰
鮒めし
真紅の石
空を飛んだ!
引っ越し
澄子叔母
縁
機雷
水葬
「これは団子です」
鮎
漆
三人の叔父と祖父
倉