熊野オオカミ伝説
紀州熊野地方に伝わる話です。室町時代に山伏の栗須孫総が妖怪ヒトツダタラに襲われた。寸前のところでオオカミの群れに助けられた。孫総は、自分の死骸と子孫の死骸をオオカミに与えると約束した。しかし、死の間際になってオオカミに食べられるのは嫌だから敷地の庭に墓を作るように命じた。だが、埋葬された次の朝には、墓は掘り返され亡骸は持ち去られていた。一方、妖怪ヒトツダタラは、つわものの狩場刑部三衛門によって退治された。彼は、熊野三山より膨大な褒章をもらった。
1まえがき2栗須孫総の生い立ち3山伏としての修行4伊勢の国の尼との結婚5妖怪「ヒトツダタラ」とオオカミ6あとがき7参考文献・資料
1まえがき2栗須孫総の生い立ち3山伏としての修行4伊勢の国の尼との結婚5妖怪「ヒトツダタラ」とオオカミ6あとがき7参考文献・資料